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2008年02月12日 …【表外漢字字体表の「字形問題」】

その6:癶の字形について

表外漢字字体表字形は,部分字形「癶」の最終画右ハライを1画目転折部と離して起筆するものとした。

「橙」の字形比較.JPG
図は標準の平成明朝(左)と表外漢字字体表(右)の「橙」を並べたものであるが,標準の平成明朝体では最終画右ハライが1画目転折部から起筆されていることがわかる。しかし,このケースでは前回までに述べたこととは若干趣を異にする。標準の平成明朝体字形を詳らかに見てみると,部分字形「癶」のほとんどの最終画右ハライは独立して起筆され,1画目とは非接触なのである。いわば「橙」の字形が異端児ということになる。平成明朝体標準セット(JIS X 0208)の中で,部分字形「癶」を持つ他の文字のいくつかを次図に並べてみた。これらのすべてが「離れて」いることが見て取れるであろう。
部分字形「癶」を持つ平成明朝体文字の例.jpg
表外漢字表字形として,この部分の統一を図ったという意味では好ましい変更であったと言える。もちろん何度も指摘してているように,これらの「付く・離れる」はデザイン差であるから,表外漢字表の字形にとらわれることなく,「橙」の癶を「付ける」字形にしても何ら問題はない。

posted by gen : 2008年02月12日 19:01

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