« 「臣」について(3) | Main | 「巨」について(2) »

2007年03月20日 …【明朝体の様式】

「巨」について(1)

「臣」とは何の縁もゆかりもないのであるが,「巨」を挙げて,漢和辞典でどのように扱われているかをざっと俯瞰しておきたい。

新旧の「巨」.JPG
この漢字も新旧2種類があるので,右図に新旧の字形を示す。もちろん右が旧字体である。ここにみられるように,旧字体では縦画が上下の横画の間に入っており,新字体は「臣」と同形である。したがって「臣」とは異なり,新旧で字形に差がある。それでは画数はどうであろうか。
串刺しにしてみてみると漢和辞典によっては画数も部首も異なっているのである。以下に簡単に紹介しておきたい。
旧字体の「巨」は,『康煕字典』,『大漢和辞典』とも部首「工」,画数5画である。『大字源』,『新大字典』,『学研 漢字源』,『旺文社 漢和辞典』なども同様であるが,『学研 漢和大辞典』は部首を「二」としている。
しかし新字体の「巨」はさらに多彩である。『新大字典』,『新漢語林』では部首をハコガマエにしており,『三省堂 新明解漢和辞典』,『新訳漢辞海』,『旺文社 漢和辞典』では部首「丨」,『学研 漢字源』では部首「二」である。
画数についても一筋縄ではいかない。『新大字典』では画数を4画としているのである。ハコガマエは2画であるから4画になるのは当然であるが,しかし他の辞典では5画としており,4画としているものはほとんどない。『新漢語林』も部首をハコガマエとしているが,同辞典ではハコガマエとカクシガマエをひとつの部首にしていて,その部首の最初につぎのような注記がある。
もともと別の部首であるが,新字体では匸部の文字もみな匚に改め,両者を区別しないので,便宜上,部首も一つに合わせた。なお「巨」はもと工部に所属した。
しかし,この辞典においても「匚」を2画としていながら「巨」に関しては「匚の2画=5画」としているのである。

posted by gen : 2007年03月20日 22:17

Trackbacks

http://www.nagamura.jp/moji/minchou/mt-tb.cgi/46

Comments

Add a new comment




 
Powered by Movable Type 3.3-ja
Copyright (C) 2006 g-hit.com. All Rights Reserved.