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2007年03月14日 …【明朝体の様式】

「臣」について(3)

「臣」はいまは7画であるが,昔は6画に数えた。もちろん『康煕字典』も6画である。ということは,正式な楷書(楷書という名称自体,「正式」を表わしてるのであるが)では6画で書くということであろう。

元禄忠臣蔵.JPG
右の書は昨年の12月,国際劇場で上演されていた歌舞伎「元禄忠臣蔵」の案内から採ったものであるが,たしかに6画に書いているように見える。しかも『漢字源』にみられたようにカクシガマエの筆法にも似ている。
しかし,ほんとうにそういう書き方がなされていたのであろうか。『五体字類』などを見ても違う書き方がなされているものも眼にするのである。そこでさっそく先日購入した『大書源』の「臣」の項をみてみると,やはり楷書の多くは7画で書いているものが多い。つぎの図版は『大書源』から一部の楷書の「臣」を並べたものであるが,7画で書いたものが大多数を占めることがわかる(ちなみに,この中には王羲之,欧陽詢,智永などの書が含まれている)。ここには示していないが,6画の「臣」の中には,7画の筆順で言えば2画目と3画目を「フ」字形に書いたものもある。
楷書の「臣」.JPG

このように漢字の画数・筆順を明らかにするということは意外に難しい。明朝体様式が,かならずしもこれらを明確に表現できないという「事実」はぜひとも記憶しておきたいところである。

posted by gen : 2007年03月14日 23:10

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