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2007年02月18日 …【最近の話題】

「悠久の美」展を見る

文字も鑑賞できた「悠久の美」展

東京国立博物館平成館で開かれている「悠久の美」展を見た。点数は61点と少ないが,副題に「中国国家博物館名品展」とあるように,極めて見応えのある中国の国宝級のものばかりである。
もとより,この種の逸品を見るのは初めてではなく,むしろ多いほうかもしれない。とくに台湾の故宮博物院には何回も通って具に鑑賞しているが,今回は初見のものがほとんどで感激を新たにした。
この展示物は,新石器時代から唐・五代までの,土器,青銅器,玉器,金銀器,青磁,唐三彩などである。とくに青銅器が25点もあり,商,春秋時代のものが多かっただけに,そこに刻され,あるいは鋳込まれた文字を見ることもできた。
大汶口出土の玉琮(玉器の一種で円筒形をなすもの)には,漢字のルーツではないかと言われている記号が細密な線で刻されているのだが,これは光線の具合もあってほとんど視認できなかったのは残念であった。

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文字が書かれた青銅器はいくつかあり,中でも西周時代の「匽侯盂」(えんこうう=盂とは大型の食器)の内側上部に書かれた銘は,わずか5文字に過ぎないが,造形的にもすばらしいものである(図:解説書より転載)。おなじく西周時代の「〓(素に命)鎛」(めいばく=鎛は鍾の一種)の外側四辺に細く刻された文字もたいへんすばらしい。
さらに,実際には置き方の関係で正面からみることはできなかったが,「天亡簋」(てんぼうき=簋は神に捧げる食物を盛って供えるための底の浅い容器)の底に記された金文の拓本が解説書に載っている。これは書芸術に通じると言ってよいほどのものであろう。
いずれにしても,これらの文字を見ていると現在の漢字とつながっていることが実感できる。この連続性を無視して漢字の字形を規定してはならないと,つくづく思うのである。

posted by gen : 2007年02月18日 20:47

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