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2006年09月12日
…【最近の話題】
朝日新聞,文字を変える(1)
本文文字を太くした朝日新聞
義務教育における漢字学習の問題を論じているのであるが,閑話休題,朝日新聞が昨日の夕刊から本文文字を少し変えたので,ここで少しだけ触れておきたい。
朝日新聞の説明によれば,文字サイズは変えずに本文文字の横線を若干太めて可読性を上げたという。とくに高齢化社会に対応して,くっきり見えるようにしたとのことである(下図は9月11日付夕刊1面の囲み記事)。

ちなみに,下に示す図版は「天声人語」の変更前と後のもので,上が9月10日,下が9月12日に掲載されたものである。600dpiでスキャンしたことにもよるかもしれないが,全体的な印象の差異は微小である(地のグレーの濃度が変わってしまったので,この図だけからは判断していただけないことをお断りする)。
ただ,画数の多い混んだ文字の黒味は増しているので,記事によっては版面の黒味は増大している。したがって文字の濃度差はいくぶん大きくなっているように感じられる。
ところで「読みやすく」という狙いについてであるが,高齢者にとって有意差のある改善は得られたのであろうか。今月で96歳になる私の母親は眼鏡をかけたうえにルーペを使ってやっと読めるという状態であるが,「見え方はほとんど変わらない」そうである。
今回はトピックスとして取り上げたが,新聞用書体については別途のテーマとして論じたいと考えている。
posted by gen : 2006年09月12日 23:00
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Comments
朝日新聞の本文太字化ですが、私も最初見てあまり変わった印象を受けませんでした。ですが、変更前の紙面と見比べてみると、全体的に黒みが増しており、やけに漢字が目に付くような印象を受けました。よくよく変更前の文字と比較してみると、両仮名の線幅は変わっておらず、漢字の横線のみを太らしていまじ。漢字のみを強くすることで、可読性を高める狙いがあるのかもしれませんが、あまりに漢字が強過ぎて、個人的には読みにくくなった感じがします。
他に気になるところで、本文で明朝体と一緒に使われているゴシック体ですが、線幅の変更が行われていないために、明朝体とほぼ同じぐらいの太さになってしまったため、記事本文に埋まってしまい、見出しの役目を果たしていない感じです。
一般購読者の評価はどうなのかが気になるところです。
最後に身近にいる年配者?に変更前と後での紙面比較した感想を聞いてみましたので、記載しておきます。
Aさん
・前の方がよい。
・新しい文字は、文字が小さく、黒っぽく見える。
・新しい文字の方が、優しい感じがする。
Bさん
・前の方がよい。
・新しい文字は、黒っぽく見える。
Cさん
・前の方がよい。
・新しい文字は、黒っぽく見える。
posted by NORI : 2006年09月14日 19:48